夕暮れ時から夜にかけてのナクルという大きな町でのこと
マタツ乗り場らへんでマタツ待ちながらぼーっとしてると、
必ずと言っていいほど寄ってくる
おっさん、にいちゃん、こどもら、娼婦。
そいつらとの井戸端会議もなぜか盛り上がる。
はじめは金くれ、おごってくれ、チャイニーズ!!
という一言から迫ってくるやつら。
グルー(シンナーのようなもの)片手に「なんかくれ」と。
俺が「挨拶なしに喋ってくるやつにやるもんはない。」と言い放つと
いつも通りのケニア式挨拶後ただの日常会話が始まる。
日本人なんか!!何でスワヒリ喋れんねん!!
髪の毛触らしてー!!ジェットリーしってるか?
トランプしようぜ!!日本語でバイバイはなんて言うねん?
などなど
序盤は煙たいやつらだが、喋ってると楽しくなってくる。
けど、グルーのにおいが臭い。
「臭いから俺と喋ってる間はやめとけ。」としか言いようがない。
案外聞きわけもよく、彼らも彼らなりにおしゃべりを楽しんでいる。
その証拠が、俺がマタツ乗ってその場を去る際にすら
物乞いせず、さっき教えた「さよなら」を言って手を振る。
大した内容の話はしてないのだが、
こちらも満足感が多少あり、また会いてぇなと思うのも事実。
なんつったらいいかわからんけど、
ちょっと外れたやつらかもしれんけど、悪い奴じゃない。
グルー、ストリートチルドレン、娼婦
そんな言葉の響きと勝手に植え付けられたイメージで
判断するのはおかしい。
完全に頭いっちゃってるやつもたまにいるけど、そいつはさておき
一時期の空腹や不満を満たすためにグルーとかに手を出しちゃったそいつらも悪いけど、
好きでストリートにいる子どもはほぼゼロに等しいやろうし、
何かしら生きてくために娼婦してるんやろうし。
彼らがそうするにいたってしまった原因・問題ってのは
はっきりと定かじゃないし、でかすぎて、結局何もできずにいる状態。
とにかくうちのボーイズがもう二度と更生学校に戻ってくることのないように
少しでも影響を与えられることが出来れば。
と思っているが、
ボーイズが戻った際にその家庭での問題により、また戻ってくる・同じことを繰り返さずにいられない状況に陥ることもあるだろうな。
と思ったり。
話が少しそれてしまったが、
普段なんやねん、絡まんといてくれ。と思うような人々と関わってみるのも
おもしろいし、色々と考えさせられると感じた待ち時間であった。
Tutaonana baadaye.
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