2011-05-27

おとな

昨日はKRSにてセドリックの告別式。
棺に入ったセドリックをボーイズ・職員全員で見送りました。

そして、今日はセドリックの実家にてお葬式。
同僚数名と選ばれたボーイズ5人で参列してきました。


その道中のこと

以前から感じていたが、更生学校という施設の知名度が極端に低く、そしてイメージも良くない。
そのイメージはすべて、人の想像でしかないもので
実際の更生学校を知る者とそうでないもののイメージは全くと言っていいほど異なる。

「リハビリテーションスクール」と説明しても、
大概先に浮かぶのは病気やけがのリハビリのほう。
ケリチョにあるのにケリチョ住民はほとんど場所も知らない。

そしてわかりやすくスワヒリで説明すると、毎度のように
子どもたちのイメージが相当なものになってしまっている。

それは自身の語学力と伝える力のせいもあるが、
今日、それだけではないことが分かった。


お葬式に同行したボーイズの2人が彼らの実家の近くでもあるカプサベットという町で休憩してるときに
色々と話しかけられていた。

中には彼らを知るものや、元ケリチョ男子更生学校にいた青年などもいた。
他にも特に彼らを知らないものでも、話しかけてきた。

しかし、一部の人は更生学校がどうだの、なんだの。
ボーイズに対して彼らのイメージの中での話でやいやい言うてくる大人たちもいた。

なぜ、大人が子どもたちの今、そして未来の邪魔をするのか。
少なくとも一度は過ちを犯したが、ボーイズは今学校で勉強してるし、毎日怒られつつもがんばってる。

しかも、今日は学校で亡くなった友達の葬式に行く日。
車につけてあったあの赤いリボンの意味がわからなかったのか。

よくいるそんな大人たちだが、
今日は特にその大人たちに腹が立った。どついてやろうかとも思った。
とりあえず、言葉で彼らに説明したが伝わっているかどうかはわからない。

しかし、よく考えれば、
今ボーイズに一番近い大人たちは俺含む更生学校関係者。
その俺たちがそんな大人でないように、ボーイズを傷つけてしまわないように。
彼らが大きくなったときにそんな大人にならないように。
意識して一緒に居続けないとなと思い知らされたのも事実。
彼らが更生学校から晴れてリリースされたときに更生学校自体を後ろめたく思わず、ある種誇りに思ってほしいと思う。

更生学校も学校の一種であり、子どもたちもそこら辺の学校の生徒と何ら変わりないことをもっと広めていこう。


そしてもうひとつショックだったこと。

以前、俺が赴任する前にKRSをリリースされた子が完全にストリートに戻っていた。
汚れきった服を着て、昼間に町をぷらぷら
いくら更生期間を終えたとはいえ、親が彼らを養える状態ではなかったのだろうか。

とにかくその彼が元気そうだったのが救いだが、
ふと以前リリースされた俺もしるボーイズが今どうなっているのか不安になった。

電話をよこしてくれたボーイズですらも心配だ。
元気にしてんかな。




Tutaonana baadaye.

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