2011-01-28

極力英語

この新タームから生徒たちにとって新たに加わったルールがある。

それはKRSの最高学年でもある、STD4(現在は例外のSTD5も含む)の生徒たちは
先生と話す時や授業内で極力英語を話さなければならないということだ。

生徒が職員室に来てスワヒリで話しかけても、先生たちはわからないふりをして
生徒らに英語に慣れさせようと振舞っている。

もちろん俺もそれにのっとって、体育でも基本英語のみで授業させてもらっている。
最近は英語をしゃべるのに時間が以前よりかかったり、英語喋ろうと思ったらスワヒリ出てきたり、そんな状況もよくあるが。。

自身の英語リハビリも兼ね、彼らの英語力向上に向けて!!

そして最近それに関して思うことが、
ボーイズと英語で会話するのが、楽しいということ。

彼らとその様に会話することが新鮮であるということもあるが、
俺が留学してたときとか英語で生活せなあかんかった時期を彷彿とさせるのである。

あー、こんなミス俺もよくしてたな。
この動詞の使い方は多様過ぎて難しかったな。
文法ぐちゃぐちゃやん。とか

今必死で多少は時間がかかろうとも英会話に取り組んでいる彼ら。

俺自身、同じようなミスをしていた時代もあり(今もミスは多いが)、それの対処法なども自分なりに自分用に作ってきた。
それを伝えながら彼らともっと会話して、あいつらがおおきなった時に英語を使って
外国人と会話でも、どんな仕事でも見つけるでも、なんでも。

英語だけじゃなくなんでも、いつでも極力あいつらのお役にたてるように。


そして話は少し変わるが、
今日のSTD4の英語の授業にて
今日のトピックに関する英作文を作ってもらったんだが、
子どもの発想はやっぱり面白い。

珍回答とかではなく、純粋に色んな発想で自身の分を作り上げる。
もちろん授業で学んだフレーズを用いて。

ミスもあるが、彼らなりにがんばってみたことに間違いはない。
そんな彼らの様子を思い浮かべながら、ノートチェックの仕事。

添削後に一筆入れるコメントにも力が入ってしまう。
体育もいいけど、やっぱり英語の授業もええな!!




Tutaonana baadaye.

2011-01-27

ヒューマンシャープナー

このタイトルは
本日、俺が手に入れたケニアにておそらく初の異名である。


というのも、新しい鉛筆を一斉に削るという教員全員の仕事中に
鉛筆削り大会を開いたのである。

各自ちっさい鉛筆削り(昔ながらの完全手動タイプ)を持ち、スタート!!
しかし、時間制限も一人当たり決められた本数もない。
ただひたすら削り続けるのである。

そこで競われるのは、スピードはもちろん大事だが
それよりも大事なのは削りカスの美しさ。
いかに削りカスをちぎらせずに鉛筆を削るか、リンゴの皮むきのようなもんである。


結果はスピード、削りカスの美しさ、全てにおいて圧勝。
同僚のコメント
「お前はマシーンか!?」←このコメントはボールを縫ってる時にも頂いた覚えあり
「この削りカスまるで花びらね!!」

そして「ヒューマンシャープナー」の異名を手にしたのである。
せっかく頂いたこの異名。
鉛筆だけでなく、ボーイズも削り上げ、シャープにしてやりたい。
決して、削り、とがりにとがった青年にしたいわけではない。


そして、大会後のチャイ休憩にて
毎週水曜日の14時より日本語教室を開くことが決定した。
といっても対象は同僚でもあるKRS職員たち。

まずは挨拶からはじめよう。
そして、書き練習はせず、喋ることに特化させよう。



Tutaonana baadaye.

2011-01-26

活動計画協議

タイトルほど大層な話し合いをしたわけでもなく、
自身の今後の活動計画について意見交換をしたということである。

報告書という提出書類を出す時期が来たので、
それに伴い今後の活動予定をマネージャーと教頭と話させてもらった。


活動計画策定に向けた話し合いの中では特に大きな問題もなく、嬉しいことに彼らからの理解も得られた。
ということは、今後それをどう還元していくかが更なる課題である。

実際、任地赴任から行ってきたことの継続に加え、自身ができることに挑戦させてもらえるということはとてもありがたいことである。
しかし、自身の出来ることが決して独りよがりにならぬよう、同僚らの理解を得られたということから彼らにも協力を仰いで実行していきたい。


そして話し合いの中で自身の意見に関して、認め、その効果性をも伝えてくれた教頭とマネージャー

さらには自身のアイデアに付け足すように彼らからのアイデアやアドバイスも頂け、その彼らの意見にとても納得することが出来た。

彼らの意見・アイデアは
私にとって人生、教員歴、そして何よりもケニアに生きる者としての先輩からのものである。

これを活用せずには活動の進退に関わるのではないかと感じた。
そんな緊張したが有意義な時間。


最後に今回確定した今後の活動予定を紹介しよう。

①サッカークラブ発足とその指導
②ターム休み期間にイベントの実施(交流試合、日本文化紹介等)
③他教員の休暇中における室内授業の代理担当(英語・算数)
④各学年週5コマある体育の授業のうちの1コマを美術に振り替え、担当

以上のすべてが、完全な許可・同意の上で来月からスタート!!
③はすでに始まっているが。

なによりも
ついにKRSサッカークラブがスタートする。
メンバーセレクションからチーム名決定までワクワクすることが多すぎる。

しかし
その分問題も多く出てくるだろうが、
そこはボーイズと俺ともう一人の同僚コーチのサッカー愛で乗り越えて見せる!!





Tutaonana baadaye.

2011-01-25

慣れ?馴染んだ?

ケニアに来てかれこれ半年以上。
こないだも書いたが、ケニアの様々なスタイルを改めて考えると
まだまだはっきりわからないことや表面のみでそれを日本で生きてきて染みついた感覚で判断していることが多いと感じる。

ただ、ケニアで生活すること(要するにケニアでの一人暮らし)に慣れただけであって、
それに流され、なんとなく慣れた気持ち馴染んだ気持ちでいるのかもしれない。

「慣れ」ってのに満足を覚える時もあるが、
今は「慣れ」てしまうのがなんか怖い。

このまま2年が過ぎ去っていくのは容易に想像できる。
「慣れ」た段階で止まってんちゃうくて、その「慣れ」だしてから次にどう動けるか。

ある意味完全に「慣れさせない」ように。
自身にとっても俺を取り巻くケニア人にとっても。
限られた2年という期間、そしてどんどん迫る期限。

しかし、慣れるにはまだ早ぇ、調子に乗んな。


少し話が変わるが、
実際なにができるんだ俺に。
これ、誰でも出来るんちゃう?とふと思う。

けど、ひとつ言えるのは
ケニアに来て自身と向き合う時間というのが、以前より圧倒的に増えている。
もっと、向き合ってぶつかり合っていけるチャンスがある。
これまでは周りから鍛えてもらってきたけど、ここで自分で自身を鍛えな。

「野島悠平 賞味期限なし」を目指して。




Tutaonana baadaye.

2011-01-23

休日任地

昨年度末の旅行
新年明けてすぐの委員会
そして先週の週末当番

久しぶりに土日の休日をゆっくりと任地でわが家で過ごす時間。
土日連休返上の週末当番も任地でゆっくり過ごしていると言えばそうなのだが。。


朝起きて、掃除して、洗濯して、遅めの朝食とって。
普段しないようなことがゆっくりできるのは土日だけ。

そして、
ウサギと遊んで、靴磨き&買い出しのため外出。
最近ご無沙汰だった靴磨きのにいちゃんも相変わらず元気で、
かついつもどおり見事な仕上がりを提供!!


後は
週明けに今更ながら年間活動予定について、教頭とマネージャーと相談するので
それに向けての自身の予定を最終チェックするのみ。


今頃ボーイズは何してんか気になるけど、やっぱり休日っていいな。
こんな感覚、大学生のころにはほぼなかったのにな。


ゆっくり休んで、
また新しい1週間を子どもらと遊び散らせる体力とアイデアを補充しとこ!!




Tutaonana baadaye.

2011-01-22

なんとな~く

先週の日曜になんとな~く撮った写真でものっけます。

まずはこれ
だいぶ前のブログにも載せたが、坊主にする度に
必ず現れる頭の皮引っ張りボーイズ



何かわけからんけど、とりあえずポーズ決めてくれたので一枚



棒を持って何でか正座してポーズとるオディアンボ(KRS最小であり、みんなの弟分)


この時、見てふと雛人形を思い出した。
あんな不気味なのより、彼のようなお内裏様のような雛人形が欲しい。
女の子が生まれたら考えよっと。

からの
オディアンボスマイル


癒される!!


暇で仕方なく、寝そべって雑談ボーイズ


決め顔



更生学校の中ではかなり狭いと言われるKRSの敷地を歩く




最後に
ボーイズに漫画「ドラゴンボール」の説明をしても
説明自体が全くもって難しく、理解してもらえなかったため
アクション系が好きということで必殺技だけでも彼らに伝授。

「魔貫…


光殺砲!!」


いつの日か彼らが「気」をマスターする日は来るのだろうか。
次はリクエストがあれば「かめはめ波」を伝えたいと思う。


以上!!
また写真撮ったらのっけます。




Tutaonana baadaye.

2011-01-21

まずはスポット参戦

ということで、今週頭から体育以外にも英語と算数の授業を持ち始めた。
といっても理由は授業担当の先生が一人、小休暇に入ったからである。
そこで以前にも数回室内授業をしたことがあるということで代役として抜擢。

うちの更生学校はprimaryつまり小学校課程なので、各教科専門の先生がいるわけではない。
そのため、俺も英語と算数のみならず理科・社会・スワヒリ語(日本で言う国語)を持つことにもなっている。
そして更に担当学年もバラバラである。

が、それらを教える自信は今のところないため、他の同僚らの社会と理科の授業をこれから見学して、自身にできるかどうか見極めたいと思う。
というか、授業もなく暇な時間を生徒に与えるくらいなら、進度は遅くともなんとかやってやる!!

そして、あえて省略したが、
主要5教科と体育以外にも宗教教育なるものがあるが、
一応、仏教徒という設定である癖に詳しくは何も知らない俺がキリスト教について語れるはずもなく、
これを担当するかどうかは議題にも上がらなかった。。とだけ伝えておこう。


そして、今日のSTD2(小2)の英語の授業を終え、同僚たちと話していると
授業に臨席していた同僚からお褒めの言葉をいただいた。
「Yuheiは大丈夫ね。彼の授業スタイルはなかなかおもしろい。」
すると他の同僚が「今度空き時間に見にいこっと!」という始末。
こっちとしては気が抜けないが、今後室内授業の持ちコマを得る大チャンスである。

そしてボーイズも
「今日はYuheiが体育じゃなくて英語教えてくれてんぞ!!楽しかったー」と他のクラスのボーイズに自慢してくれていた。
嬉しいが、さらに気を抜けない。今はただ新鮮ってだけで彼らも喜んでるのかもしれない。
楽しく使える英語を教えてやるからなー^^


そんなこんなで今週から更に
帰国後の英語科教員人生に向け、現在目下修行中!!
まだまだ、待ち受けるものは多いが。。




Tutaonana baadaye.

2011-01-20

くりくり坊主

こないだの土曜日の話。
ボーイズの伸びてきた髪をいっせいにバリカンで全て刈り取る日。
もちろん、俺は刈る側もしくは傍観者である。
ボーイズも最近は「Yuheiその髪型キープな!」と言うので、
もとより切るつもりはなかったが、さらにこの意志が強固なものとなった。

くりくり頭になったボーイズはとてもかっこいい。
精悍なというか凛々しいというか
見違えるほどにかっこよくなる。
この時に俺も刈ろうかなと気持ちが浮つくのは、24年間の人生のうち20年近く坊主頭で生きてきたからかもしれない。



刈り終わった後は
「かっこようなったな!お前ら最高♪」と一声かけて、綺麗な坊主頭で一緒に遊ぶのである。
「坊主頭だからこそ出来るねんぞ!うらやましい!!」と言わんばかりに。

頭の皮ふ寄せまくってみたり、
坊主頭にセーターのっけて、引っ張ってみたり。



そしてお返しにと言わんばかりに
ボーイズも俺の髪で遊ぶ。

軽く編んでみたり、
台湾アクションスターの髪型に似せたり。


お互いにないもので遊んだり学んだり
髪型だけじゃなく、ケニアの遊びと日本の遊び、スワヒリ語と日本語
ケニアの考え方や生き方と日本の考え方や生き方。

改めて彼らから学ばせてもらうことばっかり。
ボーイズのみならず同僚、そして町のケニア人たちからも。




ちなみに上の後ろ姿の坊主頭は
このウインクしてる彼の坊主頭とは別のボーイのものである。


ケニア生活一年が過ぎたころには
ボーイズで「利き坊主頭(後ろ姿)」をして、正答率80%を目指したいと思う。




Tutaonana baadaye.

2011-01-19

浸透するも消耗

ボーイズの意識の中にボールを大切に扱う思いが増してきた気がする。

トーキックの際にボールを縫ってる紐を切ってしまわないように、
爪切りをよく借りに来るようになった。
サッカーを始める前にボールの取り扱い方を改めて周知している者もちらほら見かけるようになった。
そして雑に扱えば怒る者も。

爪に関しては衛生面からも効果があると思うし、
何よりもみんなの共有物を大事に扱う・管理しようとしている。
とにかく、そういうボーイズはめいいっぱい褒めてやる。

しかし、
そうしていてもボールは消耗していく、日本での感覚が嘘のように。
運悪く、フェンスの有刺鉄線に直撃してパンクしたり、
結局爪で糸を切ってしまったり、
元々のボールの質がそこまで良くないのか、空気がすぐ抜けたり。

家に新しいボールは2つあるが、すぐに新しいのも出したくない。
本物のボールでボール遊びをしたいのは山々だが、ボールはどっかからわいて出てくるわけではない。
それはみんながわかっている。

同僚に話を持ちかけてみると、「タウンに直せるやつがいる、お金はかかるけど。」とのこと。
ボール作りはもう軌道に乗っているから、次はボール修理を学ぼう。
そしてそれをまたボーイズと同僚と共有しよう。
俺がおらんくなっても誰かが直して使い続けれるように。

それまでは、当面手作りボールのみ。
来月からのKRSサッカークラブを始動も、とりあえずは手作りボールのみ。

手作りボールも十分ボールとして使えるのだから。




Tutaonana baadaye.

2011-01-18

ボール職人

最近、ボーイズの中でボール職人たちが急増中。
といっても俺に弟子入りを志願してきたわけではない。

元から作り方を知っている者もいれば知らなかった者も
知らなかったボーイズにはボール作りレッスンを開催するわけではなく、
作り方を知ってるボーイズのところへ一緒に行き、教えてやってくれと頼みそれを見守る。

ごみとして出るビニール袋を集めてきて、
せっせとボール作りに没頭する彼ら。
そして完成後、製作途中に関わらず、「見て見て!!」と
とてつもなくええ顔で駆け寄ってくる彼ら。

ボーイズ同士の助け合いというか教え合い
そんな光景も大好きだが、
俺に「袋くれっ」とねだらずに自分で探してくるところも大好き。

あっと言う間にボール作り職人を引退する時期が来たようだ。
しかし、隠居するにはまだ早い。
今引退するとなんか負けた気もするし、究極のボール目指し競いあってみるか。
お前らには負けん!!






Tutaonana baadaye.

2011-01-16

運動場が駐車場

現ケニアの副大統領ことカロンゾ・ムシオカさんにお会いしたのは先月3日の話。(ブログ、ムシオカさん参照)
まさか、ここケリチョで再会を果たすとは夢にも思わなんだ。

ケリチョでの催しごと(詳細は不明、聞いたが忘れてしまった。)に出席するため、ナイロビから出向いてくるということだったらしい。

そして、その行事に遠方から車で来る人々用の駐車スペースとして
我らがKRSのグラウンドが大抜擢。
ケリチョにはもちろん駐車場という施設、場所がないため
会場から近いというそれだけの理由でうちの運動場が駐車場になったのである。

週末当番中で、出勤していた俺は
朝から、「カロンゾが来るカロンゾが来る」と同僚らと大はしゃぎ。
たった一度表敬という名目で会っただけなのに、なぜか湧いている親近感。
同僚も「私直接見るのは初めてだけど、Yuheiはまたカロンゾに会えるのね。あんたのこと覚えてるかな?」と多少はウキウキしていたようである。

しかし、その反面
せっかくの快晴、サッカー日和にもかかわらず(ボーイズと俺にとっては雨天時を除き常にサッカー日和)
サッカーが出来ないというショックもあり、ボーイズと続々と増える車を眺めながら
「はぁ。。今日はサッカー出来んな。。何しよか?」
「うん、仕方ないね。Yuheiどの車が好き?俺あの黒のパジェロ!!」
「俺か?俺はその隣の黒のランドローバー!!」

とか言いつつも、
暇つぶしに英語のお勉強がてら珍しく英会話。
途中でスワヒリ訳も混ぜながらだが。

「Now, how many white car are there?」「5 cars!」
「What does the police have?」「Stick!」
「It’s close, pls answer by sentence.」「Mmm… Ulisema nini?(なんて言ったん?)」
結果、スワヒリかい!もうちょい、がんばれよ!!と思いつつもこんな感じで遊ぶ。


しかし、頭より体を動かしたくて仕方ないボーイズの目の前にひろがるは
いつもと同じようで同じでないグラウンド。


仕方なくボーイズはこうなる。







すると、轟音とともにまさかのヘリコプター着陸。
テンションが右肩上がりでなく垂直方向に著しく上がるボーイズとええ年した俺。



何事かと思いきや、そのヘリコプターから出てきたのは
カロンゾ・ムシオカ本人であった。
ナイロビから400km近くある道のりを車で来ると思い込んでたのは俺だけだったのだろうか。
開発途上国といえど副大統領ともなれば、あんな乗り物で来るなんて。

そしてヘリから降りてすぐ車に乗り換え会場に向かうムシオカさんに対して
列になって手を振るボーイズはじめKRS職員一同。
彼はちゃんと車の窓を開け、手を振り返してくれた。
しかし、俺を覚えてたかどうかは定かでないにもかかわらず、妙に嬉しかったのはなぜだろう。

面会時間5秒、「面会」というか完全な「通過」
こんな感じで彼との再会は終わり、
その後ボーイズとヘリコプターの話で持ち切りだったことは言うまでもない。




Tutaonana baadaye.

病み上がりの日本人と陽気なケニア人

病気から復活してすぐ、健康ってのがうれし過ぎて
帰宅途中の夕方の町を歩き回る。

そして、いつもの無駄口仲間兼仲良しケニア人たちに挨拶に。

まずは、スーパーの店員たち
「お前どこに隠れててん!?てか、クチビルどうした?病気か!?」と
俺のかっさかさでかさぶたのある唇を見て、彼らは言う。

昨日まで病気やってさー、けど治ったから挨拶に来てん。さしぶりやな!!
と返事を返し、しばしレジ周辺でおしゃべりを楽しむ。
(相手の店員たちはもちろん勤務中であるが関係ない)

そして去り際に彼らが
「ま、お前はそんな病気では死なんよ、気にすんな。
けど、無理はするなよー。」と

そんな彼らの言葉に対し、俺は
「おう、ありがとう。死なねぇよ。まだ結婚してねぇからな!!」
と思いつくまま返す。

実際そこまで俺は結婚したいのか、相手すらいないのに。
結婚というものに憧れ過ぎているのではないかと自分で自分が心配になる。

しかし、おかげで店員たちは大爆笑。
一部の店員はレジ打つのもやめている状況である。

せっかく大爆笑をいただいたのだが、
自分の発した言葉が徐々に羞恥心を与えてきたので、
そそくさとその場を後にした。


その後はその足で
俺をジーザス扱いするケニア人たちの元へ

彼らも相変わらずであった。

すると知らんおっさんが来て、急に
「俺は横浜のクマモト大学で勉強した。」と自慢げに言う。

ちなみにスワヒリ語でクマモトとはクマ(pussy)モト(hot, fire)という意味であり、
単なる下ネタである。

少し日本の地名を知っているからと言って、
それをふざけて言ってくるケニア人がちらほらいるのだが、
今回はあえてその下ネタは無視し
「横浜に熊本大学はねぇよ。熊本大学は熊本県にある、覚えとけ!!」
と言ってみたが

「まじか!?クマモト県なんてあるんか?」と懲りずに続けるおっさん

「あぁ、ここだけの話クマモト市もあるぞ!!」と半ばあきらめる俺。

「うぉーい」おっさん唸る

せっかくの仲良しケニアンとの会話を知らないおっさんに邪魔されたわけだが、
さっさとおっさんを巻いて、帰宅。


病み上がりのせいか、妙に疲れた気がした帰り道。
だけど、お気に入りの帰り道。




Tutaonana baadaye.

2011-01-15

くれくれ

と最近同僚によく言われる。

といってもねだられるのは
ビスケットと髪の毛。

お金ではない。


髪の毛は単純に欲しいらしいが
もちろんあげるつもりはない。

日本に帰国する前ですら、置き土産にするつもりもない。


ビスケットは
ただ、チャイタイムに職員みんなで一緒に食べたいという理由である。

そして、ビスケットを持って行った翌日もしく翌々日には
他の同僚がマンダジ(ドーナツみたいなん)をみんな用に持ってきてくれる。

以上の理由から、
髪の毛とは違い、ビスケットは頼まれると極力持っていくことにしている。
そしてそれを皆でわけっこしながら、おしゃべりとチャイを楽しむのである。

ある種の助け合いというか持ちつもたれつ。


ケニア人によく言われる
「なんかくれ~」口撃も全てが全て悪いわけでもないなと感じるし、

いきなり人に「物くれ」と頼むこと自体が良くないと感じるのは先進国出身の感覚なのか

こうして物の与えあいという形で助け合って生きているという観点では考えられないのか


このように
ケニアの習慣・文化を改めて考えてみるとおもしろかったり、頭がこんがらがったり。
けど、半年経過した今でもケニアを嫌いにはなれない。
そして「嫌い」と判断出来るほど、まだ俺はケニアをケニア人をそこまで知っていない。
2年間じゃ足らないかもしれないが、もっとケニア人とケニアを勉強しよう。





Tutaonana baadaye.

2011-01-14

体が資本

復調の兆し
そして昨日から配属先にも出勤し、これまで通りのスケジュールへ。


一日中寝ていたなんて、いつぶりだろう。
薬に安心を求めたなんて、いつぶりだろう。

幼少期をのぞき基本的に丈夫な体であり、病気もほとんど患わなくなって久しい。
しょうもないケガ(精神的ケガ含む)はしょっちゅうだが。。

しかし、
今回のように数年ぶりに体調を崩す、もしくは大けがをしたときに
毎回といっていいほど、心身健康であることへの幸せと自身にとって体こそが資本である

と思う、というより思わされている。

というのも、先程申し上げた通り
基本的に丈夫な体であるため、ある意味での健康慣れをしており
おそらくこのくらいなら大丈夫だろうとたかをくくったり、調子に乗ったりする。

完全な悪い癖であるが、これがなかなか治らない。
今回の病気よりも先にこの感覚を治さねばならないと真に思う。

この先に待つ寄る年波と弱体化も考慮して。

外歩きまわれるって幸せ
大声で叫べるって幸せ
はしゃげるって幸せ


そして何よりも

ありがとう。

イソジンとパブロンと体温計




Tutaonana baadaye.

2011-01-11

アルシンドじゃなくてあ~しんど。。

あ~、なんか体調わり~。。
ケニア来て初めて体調悪い。。

この体調の理由は色々おもいあたるけど、
どれが理由かははっきりわからない。。

とりあえず今日は一応活動行ったものの
全然活動にもならず。。

今日はゆっくり休んで、明日に備えよう。
そして薬を飲もう。

といっても
どの薬飲んでいいかもわからんし、
何の症状かもいまいちよくわからん。。

こっちに来てからJICAから支給された薬は箱もなくむき出しで、
なんの症状の時に何錠を一日何回飲めばいいのかもさっぱりで。。

なんかメモ書きをした覚えはあるけど、見当たるのは薬のみ。

もとから薬は好きじゃないし、
何かわからん薬飲むのも怖いし、
けど、薬という物を飲んで気持ち的な安心感が欲しいし、
早く治したいし、

とりあえずパブロンでも飲んでみよ。


とにかく、熱・頭痛・下痢はなく
なんかリンパ腫れてるんと、けだるさが付きまとう感じ。
それに加え、唇カサカサで、口内炎見たいなんができた。

この症状は何の病気ですかね?




Tutaonana baadaye.

2011-01-09

ナイロビサッカー

先週も委員会の都合でナイロビに上がってました。
上ロビの際の楽しみは

くだらん日本語会話
ハンバーガー
日曜のサッカー

ということで、1カ月ぶりに練習に参加(練習といってもずっとゲーム)

新しく赴任した新隊員の方も参加してくれ大人数でにぎやかに、
そして久しぶりに本気でサッカーを楽しむ!!

が、自身の凡ミスの多さ
オランダ人の球離れの悪さにショックを受けつつも、
この日曜ナイロビサッカーメンバーとのサッカーが楽しくて仕方ない。


そして今、先輩隊員たちとケニアJOCVサッカーチームの結成をもくろんでおり、
この先誰かの任地で行われるサッカーイベントにどしどし殴り込みをかけに行こうと計画中。

もちろん、まずは形からということで
おそろいのユニフォーム作成!!

これが我らのユニフォーム(ネームナンバープリント付きで1着1400円程度)




今月29日にはまたナイロビに上がる用事があるため、
その時にもこのユニフォームで走り回り、体力のなさを痛感しつつも
国際親善マッチを楽しもうと思う。




Tutaonana baadaye.

2011-01-06

5年生

KRSには1年から4年までのクラスが存在する。
しかし、前年に見事4年から5年に進級出来た10人は現在、5年生としてKRSにいる。

が、もちろん5年生用の教室はなく教科書もない。
彼らは他の更生学校にトランスファーされるまで、授業もなく
教室代わりの食堂でそれぞれ本を読んだり自習を行っている。

今日なんとなく空き時間に彼らとグラウンドに出て、たわいもない会話。
お前ら次どこの更生学校かまだ決まってへんねやんな?
カカメガかな?オザヤ?それかワムム?

「ワムムはないな」彼らの中でワムム更生学校の評判は最悪らしい。
確かにケニア国内の更生学校で生徒たちの犯罪リスクが最も高いのがワムムなのは事実である。
そして、そのワムム更生学校で活動する同期隊員がいるのもこれまた事実である。

ひろきー、一緒にワムムのイメージアップはかろうぜー!!


一日中授業のない彼ら
「昼飯を待つだけだ」という彼らの言葉からもいかにすることがないかが伺える。

あいつらが他の学校に移籍するまでの間、
俺の授業空き時間を利用して、一緒に勉強なりなんなり
すること探しに一肌脱ごう。

俺の授業空き時間もたっぷりあるし、
日本のことでも、サッカーのちょっとしたテクニックでも
英語でも本読みでもなんでも伝えてみよう。あいつらが暇しないように。

その中で、あいつらが自分で出来ること見つけてもらえるように。

お前らもそのうち出てくなんて寂し過ぎるやんけー




Tutaonana baadaye.

2011-01-05

いってらっしゃい

今日、ボーイズの一人が晴れてKRSを去っていった。両親とともに
恥ずかしがる様子とともにとてつもなく嬉しそうな彼の表情。

もう戻ってくんなよ、けどKRS以外のどっかで会おうな
とだけ告げて握手でバイバイ

たった一人との別れやけどもやっぱり寂しくなる。
それは他のボーイズも同じだろうし、去っていった彼も同じ気持ちだと思う。

車に乗って去っていく彼に他のボーイズが叫んで言っていた
「戻ってくんなよ!!」
「ちゃんと勉強しろよ!!」
「またサッカーしような!!」などの言葉たち

くそ暑い昼間に上着のフードをかぶり表情を隠しながら手を振る彼
新年早々素敵な光景を目にすることが出来た。

残ったボーイズにも「ちゃんと勉強しろ」と言いたい気持ちを抑えつつ
こういった別れすらも彼らを少し大人にする機会になってほしいと思う。



Tutaonana baadaye.

2011-01-04

さみしがり屋さんたち

一人暮らしも半年近くなり、もうさみしくはない。
というのは全くの嘘で、さみしい時はさみしい。

昼間はボーイズがいて同僚がいて、町の仲良いケニア人がいて
夜間は基本誰もいない。


しかし、
今はもう今までとは違う。

というのも、こないだナイロビでウサギを買ったのである。
2匹!!

前から、ペットを飼おうかと悩んでいた矢先に
町中で売られてるかわいすぎる子ウサギ(1匹600円程度)

少し悩むが、その時一緒にいた先輩隊員の口車に乗り
ちゃんと育てることにした!!
これで俺も二児の親、命を預かった身である。

さみしがりや同志、支え合っていこう。
早くリビングにウサギランド作ろう。
ウサギに夢中になり過ぎず、ちゃんとニラも育てよう。

あー、かわいすぎるってー!!






Tutaonana baadaye.

2011-01-03

新ターム開始

今日から新タームが始まった。
生徒らはいつも通りのライフスタイルに戻り、授業も再開。

新学期が始まったが、新入生はなく(うちの学校に限り新入生は来ないほうがケニアにとって好ましい)
進級したボーイズ、進級できなかったボーイズとともにまた体育という授業を作っていく。

休暇を終えて出勤した時に駆け寄ってくるボーイズに安心し、
同僚から「あいつら寂しがってたよ」という一言に舞い上がり、

今日の体育は彼らの大好きなサッカー
「新年初蹴り」という名目でスタートさせていただいた。

これからは
以前に行われた体育科研修で得た情報やアイデアをもとに
新しい種目も増やしていく予定。

俺も早く休暇中のライフスタイルから
活動のライフスタイルに戻さなくては!!




Tutaonana baadaye.

2011-01-01

2011

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

と、この場を借りて新年のご挨拶とさせていただきましたが
今年も必死でボーイズと関わって
あいつらのこと考えて
自分の将来も考えていこうと思います。

さぁ、みなさん
今年も生きましょう、イキイキしましょう!!



HAPPY new year!!