2010-10-14

ビクトリー

このケリチョ更生学校の生徒たち
11歳~14歳が現在在籍しており、アクション映画はもちろん、サッカーの他にもたまにテレビで見るアメリカのプロレスなども大人気である。

休み時間によくプロレス勝負を挑まれるのだが、プロレス勝負といっても大技はない。関節技(アメリカの人気レスラーの真似)もしくは押さえつけての3カウントで勝負が決まる。

この俺もそのアメリカのプロレス団体は中学時代よりの視聴者で、高校時代には日本のプロレスにもはまったこともある。そして好きなマンガの一つに必ずあがるのもキン肉マンである。キン肉マンの終盤ではたびたび涙してしまうほどのファンだと思い込んでいる。

そして、アメリカンプロレスの醍醐味は派手さであり、念入りにストーリが組み立てられたドラマのようなものである。
それだけでなく、技の応酬や大技の華やかさが人目を奪い、ありえないような事も存分に起こる。もちろんほとんどが仕組まれたスートリー上のものである。

いやいや、そんなことを言いたいのではない。
ミニサッカー、腕相撲、プロレスごっこなど、基本的に引き分けを除けば未だ無敗。
常に全力で相手をしているこれがマイポリシーである。

いくら相手が子どもといえど負けるときは本気を出したうえで負ける!!そう決めてある。
おかげさまで、クリスティアーノロナウドやジョンシナ(アメリカンプロレスの人気レスラー)と呼ばれることも増えてきた。
ただ、それは大人であり体格上有利かつテレビをしょっちゅう見てないがための情報不足により、常に予選負けのサッカー部員がクリスティアーノロナウドと呼ばれているとは恐れ多い話である。


彼らの挑戦する気持ちがいっこうに途絶えないため、こちらも負けるわけにはいかない。
大人げないなど関係なく、本気で何でも勝負して敵わんときは敵わんと認める。もしくは負けてもリベンジを果たす。
遊びだからこそ手は抜けない。遊びこそが学びだ。

最後にプロレスごっこの近況報告を
ここ最近の連勝により1対1の試合よりも1対2、1対3のハンデ戦が増えてきた。
たまに味方が現れ奇跡のタッグチームを結成するのだが、いつの間にか裏切られ、2対2が3対1という危機的状況に変わっている。まさにアメリカンプロレスのストーリーのようだ。

しかしこれをことごとく
得意の恥ずかし固めによる3カウントもしくは恥ずかし固めという屈辱のポーズを恐れてのギブアップで凌いでいる。

そのうちサッカーでもプロレスでも挑戦し続ける彼らが強敵となって挑んでくることを望み、
明日もケリチョのクリスティアーノロナウドは眠い目こすって若干の筋肉痛を抱え学校に向かう。



Tutaonana baadaye.

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