2011-10-05

I’ll be back

ターミネーターのシュワちゃんでもなんでもない。
一部のボーイズのリリース後の話。

前のブログで少し触れたが、
更生学校から出ていった後のボーイズの生活は、
無事に家で家族と過ごし学校に通えているというのがほとんどではないということ。

最近、前までKRSにいた生徒の一人が、
現在リマンドホーム(KRSと同敷地内にある)にいる。
つまり彼は裁判の審判待ちの状態。
数か月見ない間に少し背が伸びていたのに驚いたが、
また何か問題があり、リマンドホームにいることにもっと驚いた。

他にも
KRSにいた生徒の一人が、現在ナイロビのゲダスル更生学校(以下、GRS)で生活している。
これはGRSで活動するマサルが教えてくれて気づけたこと。
更生学校に送られる子どもたちはすべてGRSを経由するので、
つまり彼は二度目のGRSでの生活となる。

そして今日、その彼のことを同僚と話していてわかったことは、
KRSのサッカークラブのエースであった生徒もまたストリートをふらついているらしい。
実際その現場を見たわけではないが、他のケースを目の当たりにしている分、信憑性は決して低くない。


これらが、自身で把握しているKRSから家に帰っていったはずの生徒らの情報。
帰っていったはずではなく、間違いなく家には帰っている。
ようは家に戻った後の彼らを取り巻く環境に問題がある、もしくは彼ら自身に問題がある。
他にも電話をよこしてくれるボーイズもいるが、稀にかかってくるだけなので、
実際どのように毎日を送っているのかは不確か。

俺自身はかなりの確率で前者のせいだと思っている。
無事に家に着いたとKRSを去った後に電話を借りてまでかけてくれる彼ら。
他の同僚にもよろしくと伝える彼ら。
単なるボーイズびいきかもしれない。

親も親でもっとしっかりせぇと思う局面もちらほら。
ストリートにいるとこを補導されて、更生学校に来る子も多いが、
親に警察に突き出されて、更生学校に来る子も少なくない。
それもそんなことで警察に連れていくというような理由で。

親と子どもの話し合いで解決できそうな範囲のことでも警察に連行する。
それはケニアに更生学校という施設があるからなのか。
飯も食えて勉強も一応できて、基本的に無事に生活できる。
といっても一般の学校に比べ、授業に関してははっきりいって十分ではない。

しかし、学費も食費もいらないという側面からすると親としてはありがたいのか。
それともただ単に、簡単に親が子を警察に連れていくような文化習慣なのか。
なんにせよ、背景に貧しさがあるからという気もする。


更生学校、リマンドホームのリピーター率はやはり高いことに変わりはない。
更生学校に感謝をする親は多いようだし、
実際、子どもを迎えに来た親から感謝された覚えも数回ある。

その場で感謝されることは嬉しいもんだが、
後々こういったボーイズの繰り返しの実態を見ると、いったい何への感謝なのかがわからなくなる。
親全員が悪いわけではないし、ボーイズ全員が捕まる前までの生活に戻っているわけではないのだが。。

やっぱり貧しいからなのか?わからない。けど、貧しいからで片付けていいもんでもない。
それに自分の勝手な思い込みかもしれない。もっと色んな視点から考えてみないと。


こう思ったことを書いてみたけど、
やっぱりもう何十人と出ていったボーイズのその後が気になることには変わりない。
これから出ていく予定のボーイズも気になってしょうがない。




Tutaonana baadaye.

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