2010-09-01

リマンドホームの子どもたち 女の子編

この更生学校はリマンドホームの役目も果たしている。
リマンドホームを簡単に言うと裁判待ちの子どもたちがいる施設。

裁判を経て更生学校配属になったり、そうでなかったりという道をたどるのだが、
彼らは更生学校と同じ敷地同じ施設にいながら、基本的に仕事というか雑用を手伝わされている。
年齢は10歳前後から19歳くらいまで様々。
そして、グラウンドで遊ぶ機会も少ない。中庭のようなところで20数名がボールをけったり喋って過ごしている。

このリマンドホームには女の子もほんの数人いる。
男子更生学校ということで、完全なマイノリティー。他のリマンドホーム所属の子どもらも8~9割近くが男子である。

女の子たちはただでさえグラウンドで遊ぶ機会が少ないうえに少数過ぎて手作りでなく普通のボールを使って遊ぶことも稀である。
だから、ここ最近積極的に彼女らを連れてグラウンドに遊びに連れていくことにしている。
教員という立場を用いて男の子たちからボールを借りて。

ケニアでも女の子たちもサッカーをする。
バレーするか?と聞いても、まずはサッカーしてからという答えが!!
こっちとしてはありがたい。簡単にけり方とかを教えながらノンプレッシャーで遊ぶ。

いつのまにかうまくはないがヘディングもできるようになっていた。ガッツとたくましさを彼女たちからも感じる。

他の先生から、リマンドホームの子どもたちはグラウンドに連れて行ったら
確実に全員を部屋のほうに戻すのが決まりと言われているので、
毎出発時には心の中で人数確認をする(おそらく逃げるということはないのだが。)

しかし、逃げないとも言い切れない。
逃げようと思えば簡単に逃げ出せるような学校。

いっつも隅っこで喋ってる彼女らがグラウンドで思いっきりはしゃいでる姿を見ると
何かうれしくなってもっと遊ばせたくなるが、
ボールを男の子らに返す約束の時間になれば、とりあえず渋々部屋のところに戻らせる。

審判を経た後はここは男子更生学校だし、ほぼ確実にケリチョにいなくなるであろう彼女たち。
少数の女の子ながらもめいいっぱい楽しめるときは楽しんでもらおう。
そしてしょーもないこの日本人がいたことだけでも覚えてくれればと思う。



Tutaonana baadaye.

0 件のコメント:

コメントを投稿